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新シリーズ!日本映画のアメリカ公開再編集版を紹介!

第一弾は「ガス人間第一号」だ!

「ガス人間第一号」は「美女と液体人間」、「電送人間」につづいて東宝が製作した変身人間シリーズの第三弾である。





先の二作、「美女と液体人間」は「The H-Man」のタイトルでアメリカで劇場公開されたが「電送人間」は「The Secret of Telegian」としてテレビ放映されるにとどまった。



「電送人間」アメリカ版は英語に吹き替えられたのみで再編集は行われていない。ただ、白黒で放送されたようで・・・せっかくの特撮が台無し状態。



「美女と液体人間」も英語に吹き替えられたのみで大きな再編集はされていなかった。

この「美女と液体人間」はアメリカ公開時にかなり高く評価されたようである。


Variety誌は「よくできた映画だ。技術的にも高度で恐怖感に富んでいる」と評している。


さて、「ガス人間第一号」は「Human Vapor」のタイトルでアメリカ公開された。この作品は大幅な再編集が加えられている。


オリジナル版では物語の前半は密室強盗殺人事件をめぐるミステリーとして描かれ、後半、ガス人間の正体が明らかになってからはSFとして描かれている。いわば二重構造をもった映画となっている。


アメリカ版では映画の冒頭でいきなりガス人間の正体が明らかになっている。オリジナル版で言うと、物語の中ほど、ガス人間が新聞社に現れ自らの正体を明かし、ガス人間になってしまった経緯を話すところから物語は始まる。そしてガス人間の回想のかたちで物語は進行していく。


「ガス人間」というSF的なアイデアの映画であることを考えると、ミステリーとSFの二重構造をもったオリジナル版よりもアメリカ版の方がシンプルで楽しめるように思われる。


アメリカ版で興味深いのは藤千代の踊りの場面で流れる音楽である。オリジナル版では藤千代は鼓の音色に合わせて踊りを舞うが、アメリカ版ではやけに派手な黒田節に変えられている。

これは英語版の吹き替えで藤千代を「dancer」としたため、鼓の音に合わせて踊りを舞う姿がアメリカ人には「dance」とうつらなかったからだろう。


余談になるが、この時代、五〇年代の後半から六〇年代にかけて製作された東宝のSF映画はアメリカでも現在にいたるまで比較的高く評価されており、一部の熱狂的なファンもいる。



この変身人間シリーズ以外でも「マタンゴ」などはカルト的な人気をもっている。

「マタンゴ」は再編集が行われておらず、英語に吹き替えられているだけだが、そのアメリカ版タイトルは「Attack of the Mushroom People(キノコ人間の襲撃)」といういかにもB級ホラーコメディのようなタイトルがついている。



これはアメリカでカルト的な人気を誇るB級ホラーコメディ「Attack of the Killer Tomato」を意識したものと思われる。



アメリカではこのタイトルに惹かれてホラーコメディを期待して見る人がいるようだが、「マタンゴ」の衝撃的なラストで恐怖に度肝を抜かれる人が少なくないようである。
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  • Date : 2016-10-23 (Sun)
  • Category : 映画
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