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「アルジャーノンに花束を」発売から50年

ダニエル・キイスの傑作「アルジャーノンに花束を」の発売から50年だ。

「アルジャーノンに花束を」は日本できわめて評価が高い作品だ。

知的障害を持つチャーリーが脳外科手術を受け、天才になる。
彼の眼には見えなかった現実が見え始め・・・・そして悲劇的な展開を迎える。

日本での人気の理由には翻訳を担当した小尾芙佐氏の貢献が大きいと思われる。

小尾氏は山下清画伯の文章を参考にして翻訳したといわれている。
翻訳によって作品の雰囲気はガラリと変わる。



「アルジャーノンに花束を」はもともと中編として執筆されているが、中編版の翻訳は小尾氏ではなく別の翻訳者が担当している。
翻訳そのものにっ問題は全くないのだが作品から受ける印象が全く違う。

(中編はこちらに収録)

さて、原作者のダニエル・キイスは惜しくも亡くなられたが(ご冥福をお祈ります)、実はその作品が最も高く評価されたのは日本だった。

(ビリー・ミリガンも日本での方が有名だったりする。そういえばジェイムス・キャメロンが映画化するという噂もあったが・・・)

日本では多くの作品が翻訳出版されたが本国のアメリカでは実はその作品のほとんどが刊行されていなかった時期もあった。

この作品が日本で大々的に読まれるようになったのは80年代の終わりから90年代のはじめだっただろうか。
あのころ、なんだか皆がこの作品について語りだした気がする。

当時は受験戦争や詰込み学習が問題視されていた背景もあったのかもしれない。
本当の幸せとは、詰込み型の知識をたくさんもっていることだけなのか?という疑問にこの作品は答えてくれているように当時の日本人には思えたのかもしれない。

しかし、今になってこの作品を読み返すと実は研究の倫理面に関する問題提起も含まれていたのかな、と思う。

現在も科学研究の世界では研究不正やねつ造があとを絶たない。
ひどいケースでは製薬会社と結託して薬の売り上げを伸ばすためにデータねつ造した大学教授もいる。

ちなみにこの大学教授はすべて他人のせいにして、現在も学会で大きな力を発揮している。醜い現実だが、日本の社会は相変わらずだ。

人間を対象とした研究では倫理上の問題をきちんとしておかないといけない。
「アルジャーノンに花束を」が発表される数年前だっただろうか、アメリカのシリアル(コーンフレーク)メーカーであるQuaker Oatsとハーバート大学が共同で恐ろしい人体実験が行われたことがある。

彼らは学習障害を有する児童たちに数年間にわたって放射性トレーサーの入ったシリアルを食べ続けさせて人体における鉄分とカルシウムの吸収を調べたのだ。

さて、キイスは「アルジャーノンに花束を」の執筆の背景をこちらの本で表している。



そのほかにもアルジャーノン関連としてはこちらの本も面白い。





キイスはかつて知的障害を持っている子供の教育に携わっていたことがあったそうだ。そこで出会った児童のひとりが学校を長期欠席した後、できていたはずの読み書きをすべて忘れてしまっていたそうだ。
このエピソードが「アルジャーノンに花束を」に影響を与えているそうだ。

さて、「アルジャーノンに花束を」は何度も映画化、ドラマ化、舞台化されている。



第一回目の映像化である「まごころを君に」はよかったが・・・それでもどの映像作品もまだ原作を超えてはいない気がする。

(こちらが「まごころを君に」のDVD)



(フランス版)



見比べてみるのも面白いかもしれない。

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  • Date : 2016-09-03 (Sat)
  • Category : 書籍
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