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「長谷川町子の大漫画大会」は貴重な資料だ

言わずと知れた「サザエさん」の作者、長谷川町子。

その長谷川町子氏の戦前から戦中にかけての貴重な仕事の数々が発掘された。


長谷川町子が戦前、戦中にかけて発表した作品の詳細に関しては不明の点が多かった。

父親の死去に伴い、長谷川家の面々は東京に越してきたことが知られている。

「のらくろ」の田河水泡氏の弟子として漫画家の活動を始めた長谷川氏だが、戦前から戦中にかけて発表された作品は書籍化されていない。




この当時の一家についてはある程度、「サザエさんうちあけ話」などの作品を通してある程度把握できるが作品群は別だった。






しかし、今回発売された「長谷川町子の大漫画大会」はその謎に迫る、日本漫画史さらには戦前戦中の庶民の生活を知るうえでの貴重な資料だ。


秀逸なのは長谷川町子氏が田川水泡氏のピンチヒッターとして田河氏の連載を代筆した際の作品まで収録されていることだ(なんと田河氏のオリジナルも掲載することで比較することも可能になっている)。

またその初期作品群の中にのちの「サザエさん」につながるアイデアや設定を探すことができるのも資料的価値の高さを物語っている。

戦中戦後の庶民の暮らしを知る上でもすばらしい。

教科書や歴史書では学ぶことができない「生きた歴史」がここにはある。

当ブログでたびたび取り上げているが、歴史にせよ科学にせよ、教科書というのは最もつまらない代物で、そういったものに価値観を見出しているのはあくまでも「お勉強ができる」ことを重要視する老害世代だけでじゅうぶんだ。

当ブログの読者の皆さんは「生きている本当の知識」を追求している方々だと思う。

その点、この「長谷川町子の大漫画大会」は必読の書だ。

1940年に描かれいている「仲よし日記」は戦争に向かう世相の中で、祖父母を訪ねる孫の物語だ。
この後、訪れる戦争の悲劇を思うと心が痛む。

また水まきをしている男の子が水まきの終わった場所に日の丸を立てて「占領した」と喜ぶ姿や慰問袋を作る子供たち、「戦地の兵隊さん」を思って節約に励む子供たちなど、生きた歴史がここにはある。

さらに長谷川氏の豊かなイマジネーションを感じられる動物を主人公とした作品群も注目だ。

そこには鳥獣戯画を見ているような芸術性の高さと心温まる物語が展開されている。

そういえば藤子F不二雄氏の動物を主人公とした「ぞうくんとりすちゃん」という傑作を残している。




一流の漫画家というのは動物を主人公にしたえほんを描いても一流なのだ。

とのかくこの作品、must readだ。

★★★★★!
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  • Date : 2016-05-21 (Sat)
  • Category : 書籍
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