プロフィール

maribu

Author:maribu
FC2ブログへようこそ!

FC2カウンター
549

「I Love スヌーピー The Peanuts movie」は傑作だ!

上映中の「I Love スヌーピー The Peanuts movie」を見てきた。

これは傑作だ!!


原作のイメージを損なっていないだけでなく、1960年代から原作者のシュルツ氏とプロデューサーのビル・メレンデス氏らがこだわって製作したアニメーションシリーズを正当に継承しつつ、その一方で名作と名高いオリジナルアニメシリーズに対するリスペクトにつまっている。

オリジナルのアニメシリーズは1965年に製作された第一作目の「スヌーピーのクリスマス」から視聴率なんと45%を記録し、エミー賞まで受賞している。クリスマスシーズンには現在も再放送されている。それくらいアメリカでは大切にされている作品なのだ。




新たなファンを獲得できるように映像的に「かわいさ」を目指しているだけでなく、ギャグもときに単純化して効果的に展開されているように思われる。

今回の映画作品のベースになっているのは1967年に製作されたTVスペシャルアニメ「You're in Love Charlie Brown」と考えていいだろう。




「You're in Love Charlie Brown」 と今回の映画版は赤毛の女の子に恋するチャーリー・ブラウンの奮闘ぶりがコミカルに描かれ、夏休み前の終業式にすべてのクライマックスが訪れる辺りが共通している。

「You're in Love Charlie Brown」はペパミント・パティが初めて映像になって登場した作品としても知られている。さらに「スヌーピー」のアニメシリーズでユニークな大人の登場人物の声がトロンボーンで再現される、というくだりが初めて登場したのも「You're in Love Charlie Brown」だ。

「You're in Love Charlie Brown」がひたすらチャーリー・ブラウンのドジっぷりに重点を置いているのに対して、今回の映画化作品は彼の悲哀と素直さに焦点が置かれている。
このあたりは1969年に劇場公開された名作アニメ長編「スヌーピーとチャーリー(A boy named Charlie Brown)」に通じている。





「スヌーピーとチャーリー」の中にもスヌーピーが撃墜王となって赤い男爵こと「レッドバロン」と第一次世界大戦下で空中戦を交えるシーンがあった。しかし「スヌーピーとチャーリー」ではあくまでもスヌーピーが寝ている間に見た夢として描かれていた。それに対して今回のスヌーピー撃墜王(フライングエース)とレッドバロンの戦いのリアルさと自然さはどうだろうか!

まさに「すばらしい!」の一言だ。

スヌーピー妄想にどっぷり染まって敵地から脱出する一連のシークエンスの面白さもさることながらエッフェル塔で繰り広げる空中戦の迫力はまさに一見の価値がある。

劇中では言及されていないがスヌーピーは自身の犬小屋戦闘機を「ソッピーズ・キャメル」とよぶ。これは第一次世界大戦下の英国の戦闘機の名称だ。

220px-Sopwith_F-1_Camel_USAF.jpg(ソッピーズ・キャメル)


一方、スヌーピーのライバルはドイツ空軍の「赤い男爵(レッド・バロン)」だ。
先日、NHKで放送中の「NHKスペシャル・映像の世紀第二集」に実物のレッドバロンことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンが出ていたが、当然、これこそがスヌーピーが戦っている相手だ。

hthofenjpeg.jpeg(本物の赤い男爵)


第一次世界大戦における空中戦では、まだ騎士道精神のかけらが残っていたようなイメージで西洋諸国では捉えられている傾向がある。このイメージは間接的に日本にも影響を及ぼしているのだろう。「機動戦士ガンダム」で悪役のシャアが「赤い彗星」の名で恐れられているのも「レッドバロン」のイメージがあるのだろう(マニアの間では当たり前の話なのかな?「ガンダム」はあまり力を入れてみていないので、許してください)。

また、学校に侵入するスヌーピーが執拗に「犬、お断り」として追い出されるのは劇場版スヌーピー第二弾だった「スヌーピーの大冒険(Snoopy, Come Home)」に対するトリビュートだろう。




さらにすばらしいのが、今回のアニメが3D化に力が入れられていた一方でオリジナルのコミックのテイストが登場人物たちの回想シーンなどで用いられている点だ。

peanuts_movie_charlie_brown_dreaming.jpg


製作者たちの原作を大事にする思いがにじみ出ている。

シュローダーにちなんだアーティストShhroeder-Headzも活躍しているし・・・



来年は日本にもスヌーピー・ミュージアムが開業するそうで、これからスヌーピーが熱いのかもしれない。

スポンサーサイト
  • Date : 2015-12-27 (Sun)
  • Category : 映画
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Return to Pagetop