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「男はつらいよ」を読む

前回のブログで「男はつらいよ」の英語吹き替えを担当したウィリアム・ロス氏について書いたところで、今回は「男はつらいよ」の関連書籍を紹介してみたい。

第17作 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け HDリマスター版 [DVD]第17作 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け HDリマスター版 [DVD]
(2008/09/26)
渥美清、太地喜和子 他

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「男はつらいよ」に関しては実に多くの書籍が出版されている。
多くが「寅さんの人生語録」のように、なにか生き方の秘訣やら癒しを求めたタイプの本のようになっている。

これはこれで結構だが、ファンとしては物足りない。

山田洋次監督による脚本も出版されている。これはすばらしい。実際の完成した映画と比較することによって監督の意図したもの、映画としての表現方法などが考察できて楽しい。

男はつらいよ (1) (ちくま文庫)男はつらいよ (1) (ちくま文庫)
(1997/06)
山田 洋次

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評価が分かれているようではあるが、面白いのは林律夫と高井研一郎の両氏による漫画版「男はつらいよ」。寅さんの世界を損なうことなく、漫画独特の表現で作られた傑作だ。
高井研一郎氏は落語を題材にとった作品を多く発表している。したがって、落語の発想が根底に流れている「男はつらいよ」を漫画として表現するのにこれほどふさわしい人物はいないだろう。もっとシリーズを続けて、どんどん漫画化もらいたいところだ。

男はつらいよ―寅次郎忘れな草 (学研M文庫―Comic)男はつらいよ―寅次郎忘れな草 (学研M文庫―Comic)
(2002/09)
山田 洋次、林 律雄 他

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しかし、これだけ長く続いた日本を代表するシリーズだ。ファンとしてはもっといろいろと知りたい。
ここが難しいところだ。
「男はつらいよ」にはファンが多い。熱い思いがそれぞれにある。したがって、多くの寅さん研究本が作者の「熱い思いを吐露する」本になってしまっている場合が多い。

あまりネガティブな意見は書かないようにしようと心がけているのだが、がっかりしてしまった一冊が小学館の「男はつらいよ・完全最終本」

寅さん完全最終本 (小学館DVD BOOK)寅さん完全最終本 (小学館DVD BOOK)
(2005/11)
川本 三郎

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写真も豊富、部分的には面白い(助監督の五十嵐氏の話は面白かった)それに各作品の予告編のDVDまでついている。そういう意味ではお得な一冊だ。しかし、全体的にはがっかりしてしまった。山田監督の対談はインタビューアーの熱い寅さんへの思いが語られるが、個人の感想を読んでいるようで少し残念(読者によっては、それはそれで面白いのかもしれない)。
立川志らく氏による「1作ずつのエピソード」も、エピソードというより「こういう点に気づいたかい?」という志らく氏による案内で、落語との比較を期待していた私にはちょっとがっかり。

作品それぞれに対する考察という点において秀でているのは吉村英夫氏の「男はつらいよの世界」

完全版「男はつらいよ」の世界 (集英社文庫)完全版「男はつらいよ」の世界 (集英社文庫)
(2005/12/16)
吉村 英夫

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これは一本一本、丁寧に作品を考察した作品論。読み応えのある一冊だ。

映画の舞台裏を知る上で興味深いのが、「ドキュメント・男はつらいよ」。丁寧な取材に基づき、簡潔にそれでいて濃い内容が語られていてファンとしては必携だ。ただ、出版から時間が経ってしまったのが残念。

ドキュメント・男はつらいよ―寅さん映画の仕事師たちドキュメント・男はつらいよ―寅さん映画の仕事師たち
(1987/12)
報知新聞特別取材班

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秀逸なのが杉下元明氏の「男はつらいよ・推敲のなぞ」。これはすごい。

男はつらいよ 推敲の謎 (新典社新書)男はつらいよ 推敲の謎 (新典社新書)
(2009/05/14)
杉下 元明

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まさにこういう情報が読みたかった。
「男はつらいよ」の脚本を、それぞれの作品について第一稿から撮影稿まで丁寧に調べ、各々の作品の成立過程を丹念に追ったもの。新書ではなくハードカバーの大作としてもっと内容を濃くして出版してほしい、と思ってしまった。
寅さん研究書関連ではこれが一番、面白かった。

最後に少し変り種を・・・・。
秋山仁氏による「数学流生き方の再発見」

数学流生き方の再発見―数学嫌いに贈る応援歌 (中公新書)数学流生き方の再発見―数学嫌いに贈る応援歌 (中公新書)
(1990/09)
秋山 仁

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数学の考え方を解釈する上で寅さんを例に出している。面白い見方だ。

私も受験生の頃、秋山氏の講義を受けた口だが、実にユニークな先生だった。

数学の魅力を無理なくみせてくれる一冊。今、読み直してもとても面白かった。
受験生だった頃に、「秋山先生のひげをもらって、しおり代わりに使うと大学に受かる」という馬鹿な冗談があった。このブログを書くために久々に読み直したが「あのとき秋山氏のひげをもらっておいて、しおりにして読みたかったな」とふと思ってしまった。



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  • Date : 2011-01-26 (Wed)
  • Category : 書籍
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