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解剖学と発生学のススメ

最近、オススメの科学関連書を紹介する。

  

医学部で教養課程を追えるとまず学ぶのが解剖学だ(少なくとも私の学生時代はそうだった)。

正直にいうと学生時代、解剖学は暗記の山で「学問」の魅力はないように感じた。
覚えているのは、女好きの教授が女生徒の質問にばかり鼻の下を伸ばして対応していたことだ。

解剖学をはじめ基礎医学を研究する者は教育もだいじだが、なにより大事なのは研究をしてそれを論文として発表することだ。
当時の解剖学の教授が発表した論文をデータベースで調べてみると、鼻で笑ってしまうほど論文が少なかった。

こんな教授のもとで学んだ解剖学が面白いわけはなかったなあ、と妙に納得してしまった。

しかし、今回紹介する「内臓の進化」を読み、解剖学に魅了されてしまった。

解剖学と発生学は切っても切れない。


nihil est sine ratione cur potius sit quam non sit

「物事がある状態にあり、べつの状態にないならば、その理由があるはずだ」
充足理由の原則とでもいうのだろうか。

解剖学において臓器が特定の形と機能を有するには、それが人体にとってもっとも適する形であるからであり、その形態になったのは理由があるのだ。

それを解き明かすのは発生学だ。

本書は魚類から、両生類、爬虫類、さらには哺乳類にいたり人体解剖までひとつひとつの臓器を丁寧に進化の足跡をたどりながら説明している。

大変に勉強になった。

医学系の基礎研究者の中には本当に「学問」が出来ず「勉強」の得意な者が多くて非常に困る。

そんな研究者はかならず「難解な教科書こそ最高だ」と言う傾向がある。
それは「理解する」ということではなく「こんな厚くて難しい本を最初から最後まできちんと読めちゃう俺ってすごい」という自己陶酔に過ぎないのだ。こういう研究者は字面を追っているだけで内容は全く理解できていないことが多い。

当ブログを読んでくださっている方々は「本当に理解すること」を喜びとする方々と思う。

今回紹介した「内臓の進化」は難解な教科書ではない。でも一般的に権威のある教科書とされる本よりはるかに理解しやすく情報量も富んでいる。

読書の秋、知的好奇心を満たしたい人にはおすすめの一冊だ。
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  • Date : 2015-09-28 (Mon)
  • Category : 書籍
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