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「裸のジャングル」はやはり傑作だ



名作の誉れ高い作品。
日本では長くDVD化されていなかったが、ついにDVD化。
購入はしておいたのだが、やっと見た。

見てみて思い出した。昔この映画見たことあった。テレビでやっていた気がする。でも随分と小さい頃だったと思う。DVDで見るまで全く忘れていた。
さて、この作品、映画評論家の町山智浩氏も指摘しているようにメル・ギブソン監督の「アポカリプト」の元ネタになった作品。



人間狩りをテーマにした作品だ。映画としては元祖ともいえる作品なのだろうか。

人間狩りをテーマにした作品は数多くある。
シュワルツネッガーの「バトルランナー」やルトガー・ハウアーが出演した「サバイビング・ゲーム」など。

 



町山氏によると「ブレードランナー」もその一つになる。




もともとアメリカにはパルプマガジンの歴史からひねりの効いた短編小説が数多く存在する。

O・ヘンリの短編はその元祖だし、その後もリチャード・マシスンやフレデリック・ブラウンなどSFやスリラーものにいたるまで多くの優れた短編小説が発表されている。


(マシスンの短編を楽しみたいならこちらがおススメ!)

今日、名作と讃えられるジェームス・P・ホーガンの「星を継ぐもの」にも元ネタと言える短編パルプSF小説がある。


「星を継ぐもの」の元ネタ「月から来た男」に関しては当ブログのこちら

これらの短編小説をドラマ化したのがアメリカのテレビ黎明期の「Studio One」シリーズであり、その「Studio One」で脚本家として頭角を現していったロッド・サーリングが後に製作したのが「トワイライトゾーン」であった。

この「裸のジャングル」で描かれた人間狩りというテーマも元をたどると1924年に発表されたリチャード・コネルの短編小説「最も危険なゲーム」にあたる。



しかし、「裸のジャングル」の原作は「最も危険なゲーム」ではなく1808年に実際にあった事件をもとにしている。
1808年にアメリカの猟師であったジョン・コルターがインディアンの土地に入ってしまい、捉えられたのだが、その際にインディアンたちによって人間狩りの標的にされたことがあった。コルターはこの際に見事に逃げ切って英雄視されたのが、「裸のジャングル」はこの事件を題材にして映画化された作品だ。


実際、当初この作品は西部開拓時代のアメリカを舞台にすることが想定されていたが、予算上の関係からアフリカが舞台となった。

しかしアフリカが舞台になったことでより深い作品に仕上がっている。

町山氏も指摘していることだが、アフリカにおいて「野蛮」とされる原住民と「文明人」とされる白人の立場が逆転することが描かれていて、作品が奥深くなっている。

ジャングルという極限の環境においては文明人であるはずの白人の方が逆に何もできないことになってしまう。
そして映画の後半で唐突に登場するアフリカの原住民の村を襲う奴隷狩り様子。これは実は「文明人」であるはずの白人たちが最初に野蛮な「人間狩り」を始めたのだ、という皮肉を描ききっている。

この作品が発表された1966年。アメリカでは黒人たちによる公民権運動が続いていた時期だ。その中でいち早くこのテーマに着眼した点においてもこの作品は一見の価値がある。

またいわゆる「文明人」と「野蛮人」の立場などというものは主観的なものであって、実は見方が変わればそんな概念など関係ない、という視点、つまり「立場の逆転」が描かれていると言う点においても「猿の惑星」に先んじている。
にもかかわらず注目度が低い点においてまさに忘れられた名作だ。


監督のコーネル・ワイルドは主演も兼ねている。
もともと1936年のフェンシングのオリンピックのアメリカ代表選手だ。

アスリート俳優で監督もこなし、問題意識の高い名作を残す、という点においてクリント・イーストウッドの先を行く人物だ。

ラストシーンはなんだか男の友情的におわるのだが・・・ケンカの後の爽快感とでもいうのだろうか・・・実に「男の子の映画」ともいえる作品なのだ。

絶対見るべし!
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  • Date : 2015-07-19 (Sun)
  • Category : 映画
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