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桐野夏生の「水の眠り 灰の夢」はおもしろいのだ!

桐野夏生の「ミロ」シリーズの主人公の父親、村野善三を主人公とするハードボイルド。

この作品を考えてみたい。



川端康成の「眠れる美女」は異様さの中にも美しさが描かれた、ある意味淫靡さと美の融合ともいえる純文学だったが・・・。
それを実社会でやったとなると、本作品のようなハードボイルド小説になるだろう。


(こちら川端作品)

ある意味、「眠れる美女」の印画紙のように暗く、それでいて見事なオマージュとしても成立している。

また一方で東京オリンピックを目の前として日本が高度成長期を迎える中で、その流れに置き去りにされてしまった者たちの陰湿な現実も描かれる。

「三丁目の夕日」などで、この作品の扱った時代がノスタルジーをもって描かれる(捉えられる)ことが多い中、その裏通りに存在した「暗い現実」は見事にハードボイルド小説として完成されている。

主人公がスクープ専門の記者であることから、週刊誌というメディア媒体の位置づけを考える上でも興味深い作品といえる。

松本清張原作の「張り込み」が1958年に映画化された。映画の冒頭で長距離列車に揺られる二人の刑事の姿が描かれる。満員列車の中でなかなか座れない中、宮口精二演じる刑事は週刊誌を読んでいる。実はこのころに週刊誌という媒体が庶民に読まれるようになった。


(こちらも傑作。原作を超えている映画版だ!)


そして東京オリンピック直前の本作では特ダネを狙う記者たちが物語の中心にある。

そして物語の最後には「週刊ヤングメン」なるおしゃれ系男性雑誌の登場が描かれる。これは「平凡パンチ」のことだろう。





(いずれも平凡パンチの魅力を捉えた書籍)

そして今、週刊誌はゴシップ記事満載の時代になった。

そんな大衆メディア史としても、この作品は面白いのだ。


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  • Date : 2015-05-17 (Sun)
  • Category : 書籍
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