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「オタク・イン・USA」を読む

日本のアニメなどのサブカルチャーがアメリカに「オタク文化」として与えた影響を考察した一冊。

町山智浩氏の監修もあってか、平易な文章ながら深い考察がなされていて考現学の本としても興味深い。


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(2013/07/10)
パトリック・マシアス

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音楽から日本映画、アニメーション、漫画、コスプレに至るまで網羅的に取り上げている。

いわゆるメジャー路線をアメリカで狙った日本の歌手やアーティストが失敗し、サブカルチャーであるアニメーションや漫画が成功している実態が面白い。

バブル末期の頃にドリカムがアメリカに進出し成功しただのとまことしやかに言われていた。
当時、メグ・ライアンとトム・ハンクスの共演が話題になった「めぐり逢えたら」(当時はこの二人のコンビはとてもお洒落な恋愛映画と思われていた・・・「ユー・ガット・メール」なんてのもあったかな?)でドリカムがテーマ曲を歌ったなんて話題になっていたが・・・映画を見に行ったら本編には全く使用されていなくて・・・日本向けの宣伝のイメージソングのような扱いだったなんてこともあった。


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(あの頃は「おしゃれなドラマ」を見ているような気がしたもんだ・・・若いころにデートで見た人も多いのでは??)

本書の作者であるマシアス氏はドリカムのアメリカ公演は日本人の観客であふれていた、と指摘しているのは興味深かった(マシアス氏によれば宇多田も矢沢も同じような傾向にあったとのことだ)。
そういえば当時のバラエティ番組の企画で華原朋美がアメリカデビューする、ってのもあったなあ・・・。

ほかに読んで面白かったのは「ゴジラ」をはじめとする怪獣映画や「宇宙戦艦ヤマト」のアメリカ放送に関する話題。
日本の特撮映画をアメリカで公開する上での仕掛け人ヘンリー・G・サパスタインについても初めて細かい情報がわかった。


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Raymond Burr、Ken Tanaka 他

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(1984年版ゴジラのアメリカ版)


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不明

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(アメリカ版「宇宙戦艦ヤマト」は「Star Blazers」として放送された。主人公の名前もアメリカ名へ。宇宙戦艦の名称もアルゴに変更されている)


私は70年代にアメリカに住んでいた時に日本のアニメーションが散発的にアメリカでも放送されて、それなりに人気があったのを覚えている。それ以外にも場末の映画館なんかで突然東映系の時代劇なんかが上映されていたのも記憶している。


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Tomisaburô Wakayama、Kayo Matsuo 他

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(「子連れ狼」は「Shogun Assassin」としてアメリカでは公開。スプラッター時代劇として一部のコアなファンを生んだ)

なぜ、日本のアニメーションや東映の時代劇がそんなにアメリカで人気があったのか今になっても疑問に思ってはいた。
それに関しても本書は明確な答えを与えてくれた。

つまり、70年代からアメリカでは子供向け作品などに暴力表現などの規制が非常に厳しかったのだ。そんな中、日本の作品は子供向けであってもパンチラなどの多少のお色気表現には寛容的だったし、また時代劇などでもスプラッター的またはエロチックな表現も比較的寛容に行われていた。
こうした内容が一部のアメリカ人に「リアルな表現」として好まれていた、という説明を読み、妙に納得してしまった。

面白かったのはジェームス・クラベルの「将軍」をめぐる解説。
私はこの「将軍」のTVドラマ版がアメリカでリアルタイムで放送された時にアメリカにいた。
すごいブームだったのを覚えている。もうどこにいってもあの食パンの塊のようなペーパーバックを読んでいる人であふれていた。


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この作品で島田陽子の虜になったアメリカ人が多かったそうだ。彼女も最近はAVに出演したりしているが、当時は日本としては珍しい国際女優として活躍していたのだ。
後年、「プリティ・リーグ」の監督が製作した「ハンテッド」に島田陽子が出演したのは監督が「将軍」に影響されていたからだ、と言われている。


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(2008/10/09)
クリストファー・ランバート、ジョン・ローン 他

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(もう、この作品はものすごい珍品。クリストファー・ランバート主演で敵役はジョン・ローン。夏木マリから原田芳雄まで総出演。監督は日本人も納得のニンジャ/時代劇サスペンスを製作したつもりだったが・・・ヘンテコ映画の代名詞のような作品に・・・。でも愛すべき作品だ!)

今でも島田陽子にあこがれを持つアメリカ人が多いのだとか・・・。


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島田陽子

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「将軍」に主演は名優リチャード・チェンバレンだった。
「タワーリング・インフェルノ」なんかの超大作に出演していた。80年代の中ごろは「インディ・ジョーンズ」の影響下で製作されたHRハガード原作の「キングソロモンの秘宝」シリーズでアラン・クオーターメインを演じていたことでも有名だった。
最近ではBBCが製作したTVシリーズ「華麗なるペテン師たち」にゲスト出演。「タワーリングインフェルノ」に続いてロバート・ヴォーンと共演をしていたのは往年の映画ファンにはたまらなかった。


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(続編のパート2にはあのヘンリー・シルバが悪役で登場!太ったなあ!!)



そのチェンバレン、「将軍」の中で男色を薦められた際に「俺は男とは寝ない!」と主張するシーンがあった。そのチェンバレンが2003年に同性愛者として宣言したことは不思議な因縁を思わせる。

アニメーションのことはよくわからないが、大人になって英国に住んでいた際には子供たちの間で「パワーパフガールズ」が流行っていたのは知っていた。しかしこの作品ももとをただすと日本のアニメーションにたどり着く、という考察も面白かった。

マシアス氏によるともともとは90年代の後半にアメリカで「セーラームーン」が流行ったのだそうだ。しかし、「セーラームーン」は子供たちには受けたもののアメリカの基準で見た場合にはセックスアピールに問題が指摘され、さらにフェミニズムの視点からも問題視されたのだそうだ。そのため、「セーラームーン」の中からそういった要素が排除されたのが「パワーパフガールズ」なんだそうだ。


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(二つの作品は陰と陽の関係なのか??)


現在、日本の文化はアメリカはじめヨーロッパでも受け入れられている。
日本はハード面を重視してソフト面の価値を十分に評価できないことが多い。

しかし、アニメーションや日本映画といったソフト面が海外に浸透することで日本に対する誤解や思い違いが解かれることも多いだろう。

グローバル化が進む中で日本の持つソフトの力を軽視せず、有効に活用していくためにも本書は必読の書と言えるだろう。
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  • Date : 2015-04-26 (Sun)
  • Category : 書籍
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