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メビウスの映像作品

先日、メビウスの傑作「アンカル」の邦訳が発売されたことを報告した。

メビウスというアーティストは漫画だけでなく、映像作品にも多大な足跡を残している。
今回はこれにスポットを当ててみたい。

まず、メビウスが原作の「アルザック」から。

ArzachArzach
(2008/05)
Moebius

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「アルザック」はフランスでは「アンカル」と並んでメビウスの代表作とされている(現在、フランスではメビウス展が開催されている)。

そのアルザックはフランスのTV局によってアニメ化されている。ありがたいことにこれは日本でもDVDで発売されている。

メビウス / アルザック・ラプソディ [DVD]メビウス / アルザック・ラプソディ [DVD]
(2009/05/20)
不明

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短編が重なるオムニバス形式で、メビウスの魅力がつまった一本だ。


メビウスは途中でやめてしまったが、メビウス・ワールドの断片を感じられるのが「リトル・ニモ」

リトル・ニモ [DVD]リトル・ニモ [DVD]
(2005/12/23)
合野琢真、大塚周夫 他

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日米合作のこの作品、宮崎駿やメビウスを巻き込み、一時は「スター・ウォーズ」のプロデューサー、ゲーリー・カーツまでをも巻き込んだ。完成した作品は混沌としたものだったが、当時の一流のクリエーターたちのイマジネーションの断片が「カオス」の状態でごった煮になっている感じの興味深い一作。
このDVDには、うれしいことにメビウスのコンセプト画が絵葉書の形でついていた。
この絵葉書以外にもメビウスは多数のコンセプト画を「リトル・ニモ」に提供している。なかなか見ることは難しいのだが、現在絶版となっている「the Art of Moebius」には、メビウスの手による「リトル・ニモ」のコンセプト画が掲載されていて、ファンには見逃せない。


Art of MoebiusArt of Moebius
(1989/10)
Moebius

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<高価ではあるが、探したらアマゾンでも古本で売っていた。興味のある方は上記のリンクをどうぞ>

ちなみに「リトル・ニモ」製作の裏話に興味がある人には下記の本がおすすめ。非常に面白かった。

リトル・ニモの野望リトル・ニモの野望
(2004/07/22)
大塚 康生

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原作(20世紀初頭にウィンザー・マッケイによって描かれた新聞漫画)も漫画史に興味のある人には外せない。現代の漫画とは違う、アールヌーボー的なセンスがなんともいえない作品。


Little Nemo in the Palace of Ice and Further AdventuresLittle Nemo in the Palace of Ice and Further Adventures
(1976/06/01)
Winsor McCay

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本題に戻ろう。
メビウスといわれると80年代にSFファンだった者には忘れられない作品だある。
「時の支配者」だ。

メビウスがデザインを担当したこのアニメーション作品、ツルモトルーム発行の「スターログ」の読者だった者には忘れられないだろう。当時、地方に在住していた私は日本で特別上映された際も見に行けずにくやしかったのを覚えている。

時の支配者〈デジタル・ニューマスター版〉 [DVD]時の支配者〈デジタル・ニューマスター版〉 [DVD]
(2005/03/10)
ステファン・ウル

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今のSF映画に比べると展開もノンビリしているし、退屈に感じられるかもしれない。しかし、公開当時、この作品はなんというか、ハリウッド映画とも違う不思議なセンス・オブ・ワンダーを日本人に感じさせた。
実はこの作品、もともとテレビアニメ番組として企画されていたものだった。

メビウスはじめフランスのコミック・アーティストたちははフランスの漫画雑誌「ヘビーメタル」に作品を発表していた。「ヘビーメタル」誌は当時、映像分野への進出を目指していた。オムニバス形式のSFアニメ映画「ヘビーメタル」を記憶している人も多いだろう。


ヘヴィメタル コレクターズ・エディション [DVD]ヘヴィメタル コレクターズ・エディション [DVD]
(2004/12/22)
エルマー・バーンスタイン

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さて、雑誌「ヘビーメタル」の創始者であるジャン・ピエール・ドネはフランスのSF作家Pierre Pairault(ペンネームSufen Wul)の短編をテレビシリーズ化することを考えていた(ちなみにPierre Pairaultは本職が歯科口腔外科医だそうだ)。それで、自身の雑誌「ヘビーメタル」のアーティストにデザインを依頼し、アニメ映画「ファンタスティック・プラネット」を手がけたルネ・ラルーに監督させる予定だった。
しかし、この計画が途中で頓挫した。そしてすでに製作に入っていた「時の支配者」を急遽、長編アニメ映画に仕上げたのがこの作品だ。
もともと52分のテレビ番組と製作していたものを1時間半近い劇場映画にしたのだ。そう考えると展開が遅い印象を受ける作品に仕上げっているのも納得できる。
しかし、このゆっくりとした展開が独特の魅力を放っていることも否定できない。


ちなみに映像作品ではないが、あまり取り上げられていないので・・・。メビウス作品としては以下も忘れてはならない。

B砂漠の40日間B砂漠の40日間
(2009/06/11)
メビウス

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「アンカル」以上にメビウスの魅力が詰まった一冊。

「アンカル」の邦訳を見て久々に当時のSF作品への気持ちを思い出した。
最近のSF映画はものすごくて、特撮もすごいのだが・・・70年代から80年代のSF映画にあった活気というのは独特だった気がする。最新作の「トロン:レガシー」も面白かったが、一作目の「トロン」を劇場で見たときほど「ときめき」がなかった気がする。歳をとったのだろうか。

70年代、80年代のSF映画への熱気に懐かしさを感じる方、弊社の宣伝で申し訳ないが「さよならジュピターをつくったわけ」を是非、ご一読ください。
小松左京以下、樋口真嗣監督、「ゴジラ」の特撮監督、川北紘一監督といった当時のスタッフに取材。「さよならジュピター」以外のSF作品を文化史として取り上げ「スター・トレック」、「ブラック・ホール」から「宇宙の7人」などの作品の製作舞台裏まで詳細に考察されたMARIBU出版の自信作です。
現在7巻(全14巻)まで発売されています。第一巻は現在無料ダウンロードキャンペーン中。

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pdfなのでiPadやiPodでの読書にも対応。
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  • Date : 2011-01-14 (Fri)
  • Category : 未分類
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