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やっと見た。「藁の楯」

賛否両論の作品とか・・・。

確かにプロットホールが多い作品だ。

でも個人的には非常に面白かった!


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極端でいて同時に興味深い設定に対して、物語を練りこんでいるのは確かだと思った。
前提となる設定が現実にはありえないほど無理があるから、多少のプロットホールを作りでもしないと物語が進行しないということかもしれない、と思ってしまった。

ただ、その無理のある条件の中で「形」として作品がまとまっているのは(私ごときが生意気かもしれないが)観ていて面白かった。

日本映画ではこういったサスペンスタッチのものでは必ず、浪花節的になってよくわからん展開になって「そりゃ、あまりにも無理だろ!」という感じで無理に盛り上がって終わってしまうものが多い。かつての角川映画の大作がそんな感じだった(「野生の証明」なんかがいい例だろう)。


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「野生の証明」は公開当時はスケールのある映像に驚いたが・・・なんだかよくわからない展開で最後は終わった気がする・・・まあ、これはこれでよかたけど・・・。。

あと吉永小百合主演の「天国の大罪」とか「マークスの山」、田宮二郎主演の「動脈列島」なんかもそんな感想を鑑賞後に抱かせる作品だった。


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オマー・シャリフが出演したが・・・オイオイ、という作品だった。


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中井貴一主演の映画版はなんだかよくわからない展開になってしまっていた。高村薫の原作はもっと面白かったのに・・・。


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「動脈列島」は設定は面白かったが・・・最後のリモコンにまつわる展開は「無理だろ!」と突っ込みたくなってしまった。

その一方で日本映画にはよく練りこまれたサスペンスもの、という流れもあった。

黒沢明監督の「天国と地獄」、そして「悪い奴ほどよく眠る」。
佐藤純彌監督の「新幹線大爆破」(この作品はすばらしいのだが、現代の視点で見ると回想シーンが多すぎるのと、時代的な背景もあるのだろうがオーバーリアクションな演技が多いのに違和感を感じるかもしれない)。


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黒澤監督の二大サスペンス作品は文句なしの傑作だ。


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面白いんだこれが!タイトルで損している。


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こちらの海外版は回想シーンなどをバッサリ切り落とした編集が施されていてスピード感が増している。一見の価値あり。

最近、といってもちょっと前になるが渡哲也主演の「誘拐」もそんな作品だ。


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「誘拐」はまだDVD化されていないんだよなあ・・・アマゾンのインスタントビデオで視聴は可能。

「藁の楯」はカンヌで賛否両論だったとのことだが・・・。

日本の映画ファンにはカンヌで酷評した欧米の評論家を引き合いに出して本作品を低評価する人も多いようだ。

確かに作品にはプロットホールもあるし、作品に問題があるのも事実だろう。

ただ、筆者はヨーロッパに長い間(8年)暮らした身として、欧米の映画評論家が「藁の楯」に低評価を与えてしまう要素が潜在的に存在していると感じられた。

それはクライマックスだ。
主人公が「死んだ孫がこんなことを望んでいると思いますか?」と問いかけたことに対し、山崎努演じる被害者の祖父は
「死者は死んだらそれまでだ。死者は語りかけたりしない。死者が話している、と生きている者が感じているだけだ」と答える(正確に記憶しているわけではないがこんな内容だったと思う)。

この台詞は主人公の背景にも深くかかわる台詞だ。(以下ネタバレ)主人公は過去に妊娠中の妻を殺されており、彼女が言ってもいない言葉を自分の心の中で作り上げて、それを支えに生きてきた。

「死んだらそれで終わり」。

これは日本人には比較的抵抗なく受け入れられる考え方だ。しかしキリスト教徒の欧米人には受け入れがたい考え方になる。
天国で死んだ人は暮らしていなければならない。生前の世界の苦しみは神によって救済されなければならない。ましてや、本作品の設定のように猟奇的犯罪の被害者の子供が天国に生まれ変わることなくただ「死んだらそれまで」という発想はキリスト的考え方が生活の基盤である典型的欧米人ならば非常に抵抗を感じるはずだ。

だから、こういったことがテーマである「藁の楯」は潜在的に欧米の映画評論家たちに「不快感」として残ってしまい、それが酷評につながった一面もあったのではないか、と推測できる(もちろん作品の問題点が気に入らなかった評論家もいたことは否定はしないので勘違いしないでいただきたい)。

ただ、その一方でこの作品に高評価を与えた欧米の映画評論家たちもいた。
これはアメリカのブッシュ政権時代の宗教色の強い政策に反発して、ヨーロッパの中には「無宗教(Agnositic)」な流れを公言する映画人が増えたことを反映しているのかもしれない。

英国のコメディアンで映画俳優/監督のリッキー・ジャーヴェイスはその代表作であるBBCドラマ「Office」の中で堂々と「神はいない。死んだらそれまで」と宣言した。「Office」は賛否両論を呼んだが、結局はヒット作品になった。


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現在映画化進行中とか。

同じくジャーヴェイスは「ウソから始まる恋と仕事の成功術」でキリスト教(というか宗教一般)そのものを茶化して、神の存在を否定してしまった。


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この邦題なんとかならんかねえ・・・全然恋愛映画じゃないって・・・。宗教に対する強力な批判を込めた映画だと思うのだが・・・。

日本人は欧米人の評価をどうしても気にしてしまうが、欧米人の考え方というか背景も実は結構反映されるので、そういった視点も大事かもしれない。

今回の「藁の楯」も対するカンヌでの賛否両論はこういったことを反映しているのかもしれない。

もちろん、これは私の個人的な意見だ。

「藁の楯」は面白かった。三池監督の次回作に期待したくなってしまった。



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  • Date : 2015-01-02 (Fri)
  • Category : 映画
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