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ニール・ゲイマンの新作「The Ocean at the End of the Lane」

ニール・ゲイマンの最新作。
邦訳はまだのようだ。

しかし、英文でも読む価値あり、の大人から子供まで楽しめるダーク・ファンタジーの登場だ。


The Ocean at the End of the LaneThe Ocean at the End of the Lane
(2013/06/18)
Neil Gaiman

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ゲイマンの作品はダーク・ファンタジーに分類される。
大人向けの代表作としてはデイヴィッド・リンチの映像化を念頭に執筆されたとされる「アメリカン・ゴッズ」やコミック原作を担当した「サンドマン」シリーズなどが挙げられるだろう。


アメリカン・ゴッズ 上アメリカン・ゴッズ 上
(2009/02/28)
ニール・ゲイマン

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サンドマン (1) (DC COMICS VERTIGO)サンドマン (1) (DC COMICS VERTIGO)
(1998/04/08)
ニール・ゲイマン

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一方、子供向けのファンタジーも多数発表している。
映画化された「コラライン」や「ネバーウェア」などが挙げられるだろう。


コララインとボタンの魔女コララインとボタンの魔女
(2003/06/30)
ニール・ゲイマン

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コララインとボタンの魔女 スタンダード・エディション [DVD]コララインとボタンの魔女 スタンダード・エディション [DVD]
(2013/02/02)
ダコタ・ファニング、キース・デヴィッド 他

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ネバーウェアネバーウェア
(2001/06)
ニール ゲイマン

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そんなゲイマンの作品群の中で本作は大人と子供双方に向けられたファンタジーといえる。
構想段階ではこの作品は短編を想定していたとのことで短く、英文でも読みやすいので英語にちょっと自信のある人、または英語能力のステップアップを目指す人にはおすすめだ。

本作品のテーマは「現在の自分を形成した原体験への回帰」と「子供時代との解離」と言えばいいだろうか。

物語は葬儀で自分の故郷に帰った主人公が、幼い頃にの幻想的恐怖体験を思い出す形で進んでいく。
その体験は異形の世界と生者の世界の境界があいまいになった結果生じた恐怖の思いでになる。しかし、それは家庭での虐待に耐えた少年の逃避の妄想のようにも捉えることが出来る。

記憶から消えた少年時代の思い出は「淡い恋心」でもあったりする。一瞬思い出しそうになるが、すぐに忘却の彼方に消えてしまう。でも、忘れられたそれらの記憶も意識の下には残っていて、現在の大人になった「自分」を形成する上で大事な要素になっているのだ。

そんなことを考えさせる作品に仕上がっている。

さて、トリビア的なこととして、本作品に主人公の少年を救う一家として登場するヘムストック家の面々はゲイマンのほかの作品(「スターダスト」)などにも登場している。興味のある方は試してみてはどうだろうか?


スターダスト (角川文庫)スターダスト (角川文庫)
(2007/09/25)
ニール ゲイマン

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また物語の中に登場する、主人公の父親の車が盗まれてそれが犯人によって自殺に使われる、というプロットは実際にゲイマンが少年時代に体験したことだそうだ。

本作品はトム・ハンクス製作総指揮で映画化が予定されている。乞うご期待。
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  • Date : 2014-11-30 (Sun)
  • Category : 書籍
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