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フェルメールに出会う

現在、東京都立美術館で開催中のマウリッツハイス美術館展と国立西洋美術館で開催中のベルリン国立美術館展。

両方とも目玉は何と言ってもフェルメールの作品だ。

今回は東京都立美術館に「真珠の耳飾りの少女」、西洋美術館に「真珠の首飾りの少女」が展示されている。
現存するフェルメールの作品は約35点。

全世界に散らばっているフェルメールの作品のうち、2作品が歩いて10分程度の距離にあるのは奇跡に近い。
見なければいけない。

そこで今回はちょっとした鑑賞の手引きを紹介したい。


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今回、都立美術館で多くの観客を呼んでいる「真珠の耳飾りの少女」。


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ヨハネス フェルメール

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こちらは西洋美術館のベルリン国立美術館展で見られる「真珠の首飾りの少女」

今回の都立美術館と西洋美術館の展示にはそれぞれ異なったコンセプトに基づいて展示が行われている。

都立美術館のマウリッツハイス美術館展はフェルメールの活躍した17世紀の西洋美術を肖像画、静物画、風景画などといったテーマにわけて、その時代の美術をより深く理解できるように展示いしている。

対して西洋美術館のベルリン国立美術館展ではルネサンスからロココ調にいたるまで、西洋美術の大きな流れを歴史的に捉えられる展示になっている。

どちらもすばらしいアプローチだ。

フェルメールばかりが注目されているが、それしか見てこないのはあまりにも愚かだ。

「真珠の耳飾りの少女」が展示されている都立美術館は長蛇の列だが、西洋美術館は比較的空いている。
しかし、あなどっていけない。

西洋美術館で開催中のベルリン国立美術館展にはデューラーもミケランジェロもある。
世界史の教科書には必ず登場する宗教革命のマルティン・ルターの肖像画だって展示されているのだ!!

歴史が好きなら外してはいけない!!

西洋美術館では特にデューラーの「ヤーコブ・ムッフェルの肖像」が個人的には面白かった。
デューラーといえばドイツ・ルネサンスの巨匠。下の「野うさぎ」が有名だ。


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実はこの「野うさぎ」について、いったいこの絵はどこで描かれたのか、ということが疑問に思われていたことがあった。つまり屋外で描かれたのか、それともアトリエで描かれたのかがはっきりしなかったのだ。
ところがその解答は絵の中にあった。

ウサギの瞳の中に窓枠が描きこまれていたのだ。つまり、この絵は室内で描かれたことになる。
それくらいデューラーは絵を細かく描きこむ画家・・・。

そこで今回展示中の「ヤーコブ・ムッフェルの肖像」の瞳をよく見てみると・・・・。白く点が二つずつ・・・窓枠に見えなくもないのかな?なんて美術には全くの素人だが、個人的にはデューラーの活躍した15-16世紀に思いを馳せてしまったりした。


そして、人がいっぱいの都立博物館のマウリッツハイス美術館展。

フェルメールもいいのだが、個人的におすすめはレンブラントの最晩年の自画像。

たしかロンドンにあるナショナル・ギャラリーで似た肖像を見た記憶があったので、「最晩年の自画像」とされている今回の絵との関係を調べてみると、ナショナル・ギャラリーの自画像と今回の自画像はほぼ同時期に描かれているのだそうだ。ただ、髪の毛の長さから今回の自画像のほうが後に描かれたことがわかるのだそうだ。

面白いなあ。

あとは「フランダースの犬」でも有名なルーベンスの「聖母被昇天」の下絵。


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あの「フランダースの犬」で主人公のネロが見たい、と願い続け、死の直前に漸く目にする、あの感動のシーンで登場した絵。
今回展示されているのはその下絵だ。

実は、この下絵こそ、本来的にはネロが見たかった絵なんじゃないかなあ、なんて思った。
というのもアントワープ聖母大聖堂に描かれた巨大壁画はルーベンスの下絵をもとにお弟子さんたちが描いたものだ。今回展示されている下絵こそが、ルーベンス自身によって描かれた絵だ。

それとこの絵の意味を考えるとアニメ「フランダースの犬」のラストシーン少し違って見えてくる。
ラストシーンで息絶えたネロは天使たちによって天に連れて行かれる。

ルーベンスの絵はマリア、つまりイエス・キリストの母親が死んで天に向かう姿が描かれている。
キリストは「自ら」天に昇って行った(神だからだ)。しかし、マリアは天使に「導かれて」天に昇っていく。その様子を捉えたのがこの絵だ。

つまり、そう考えると「フランダースの犬」で神ではないネロは「天使に導かれて」天に行ったのだなあ、と。
まあ、そんなことを考えるのも優れた芸術に目の前で触れたからだ。

しかし何と言ってもフェルメールが今回の展示の目玉だ。

「真珠の耳飾りの少女」を楽しむには当時の社会背景を知っておくと面白いに違いない。今回の展示のコンセプトも当時の文化的背景をテーマに行われているからだ。

しかし、「時代背景」や「文化的背景」は本で調べても簡単には理解できない。
そこでおすすめが映画「真珠の耳飾りの少女」。


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内容はフィクションなのだが、時代考証がしっかりしていることで評判の映画だ。
当時の雰囲気がよくわかる。これを踏まえて今回の展示を見ると、全く違った印象で深く作品群を鑑賞できる。

鑑賞のポイントとして私が薦めたいのは・・・・。

両方の展示で言えることだが、絵というのは全体的な印象が大事なのではないか、ということだ。
争って、絵の前に行ってその筆遣いを短時間で目を凝らして見るよりも、そういった鑑賞者の山の一歩後ろあら「じっくりと」絵を鑑賞したほうが100倍有意義だ。

「真珠の耳飾りの少女」にしても絵を近距離から見るためには30分以上並ばなければならない。しかし、後ろから見るのであれば待ち時間はゼロだ。


よほどの絵画評論家や芸術家なら偉大な画家の筆遣いのすばらしさも理解できるだろう。
しかし、私は芸術家でもなんでもない。
ただ、絵を見てみたい素人だ。まずは全体で見ればいいではないか!
それでどうにも気になったら前に行ってじっくり見るようにしている。

みっともないのは列ができているにもかかわらず、絵の前に陣取って絵に触れてしまうのではないか、というほどに絵を指さして大声で「あーでもない、こーでもない」とウンチクを垂れている一団だ。

私が鑑賞していたときも50代くらいの壮年世代の男女の一団が絵の前に陣取ってこういった鑑賞をしていた。
どんな会話をしているのか興味本位で聞いてみたら「この筆遣いが俺に言わせると甘いんだなあ・・・」とか言っていて思わず吹き出しそうになった。

まあ、本人たちは「私たちは芸術を深く鑑賞している」というアピールを周りにしたいのだろうが・・・まあ、みっともないなあ。
これは周囲に「私たちはバカで~す」というアピールを逆にしてしまっているので、これからこういう鑑賞をしようと思っている人は気を付けましょう。

芸術はやはりゆっくりとじっくり鑑賞するのが一番じゃないかな?

以前、ムンクの有名な「叫び」が盗まれたことがあった。

捜査官は必死の思いで奪還に成功するのだが、彼は奪還成功後に絵の回収にほかの捜査官がやってくるのを待つ短時間の間、ホテルの一室で「叫び」の前に座りじっくりとただ鑑賞したのだそうだ。

捜査官は決して絵の筆遣いなどを見たのではない。すばらしい芸術作品と共にいられる、その時間を堪能したのだ。


ムンクを追え! 『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日ムンクを追え! 『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日
(2006/01/24)
エドワード・ドルニック

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「叫び」奪還のいきさつはこの本がおすすめ。

絵を見るときは細部も大事なのだが、芸術作品とともにある、その時間を楽しみたいものだ。

ちなみに都立美術館で販売中の今回の展示の公式本もいいのだが、私が薦めるのはこちらの本。


マウリッツハイス美術館展: 公式ガイドブック (AERAムック)マウリッツハイス美術館展: 公式ガイドブック (AERAムック)
(2012/06/07)
朝日新聞出版

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AERAの別冊だが鑑賞後に購入して読むのがおすすめ。さらに深い考察ができてお得だ。

それから、私の鑑賞時のおすすめというか・・・。
なんで皆さんがあまりこれをしないのかわからないのだが・・・・。

音声ガイドの機械を絶対に借りるべきだ。たった500円なのに、なぜ皆さんは使わないのか?
この解説を聞くことで時代背景、絵の鑑賞ポイントなどがわかり、効率的に鑑賞することが可能になっている。

特に都立美術館のマウリッツハイス美術館展の場合、「真珠の耳飾りの少女」の前で音声ガイドだけでなく、当時の音楽を聞くことができる、という粋なはからいがある。
音楽だけを流して、一歩後ろからじっくりと鑑賞する。

周囲の人だかりも全く気にならない。ムンクの「叫び」を奪還した捜査官の気分だ!



美術画集は高価だし、なかなか手に入れるには勇気がいるものです・・・・。

そんな読者の皆様の思いに応えるべくMARIBUは美術書の販売を開始しました。

紙の媒体ではなく、電子書籍(pdf)にすることで大幅にコストダウンに成功。

第一弾として、英国のヴィクトリア朝時代の画家、トーマス・クレインの画集をお得な価格設定(500円)で提供させていただきます。

「トーマス・クレイン ヨーロッパ画集」

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トーマス・クレインはヴィクトリア朝時代のイギリスで活躍した画家です。
そのタッチは日本を代表する木版画家、川瀬巴水にも似ており、ヨーロッパの情緒を細かく、さらには色鮮やかに描き出しています。

現在、日本では、ほとんど知る人もいない画家ですが、MARIBUスタッフの手で100年以上の時を経て、完全復刻されました。

まずはその作品のいくつかをここでいくつか特別公開させていただきます。

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No1

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美術好きの方、美術、イラストレーション、漫画、アニメーションなどの作家を目指している方に自信をもってお勧めします。
この機会に是非、一度お試しください。

MARIBUは日本最大のデジタルコンテンツ販売のDLマーケットを通じて電子書籍の販売を行っています。
安心してお買い物をお楽しみください。


「トーマス・クレイン ヨーロッパ画集」
収録作品数:55
ページ数:全42ページ (pdf)
定価、わずか500円でご提供。

DLマーケットより直接お求めを希望される場合はこちらから。

電子書籍のMARIBUによる美術書シリーズ第二弾、

「ウィンター・ローズ/エリザベス・ローソン画集」

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まずはいくつかのエリザベス・ローソンの作品を御覧ください。

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定価300円。

是非、おためしください。



MARIBUウェブサイトへはこちらから。
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また、美術書以外にも多数の電子書籍を取り揃えております。無料キャンペーン中の書籍も用意してありますので、一度お試しください。
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  • Date : 2012-07-22 (Sun)
  • Category : アート
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