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「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」あるいは「裏切りのサーカス」

ジョン・ル・カレの「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」の映画版「裏切りのサーカス」が今年の4月にようやく日本でも公開される。

当ブログでは以前からこの作品を取り上げてきたが、一足先に鑑賞したので紹介を・・・。


ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)
(1986/11)
ジョン・ル・カレ

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原作はイギリスでは大人気だ。なんだか日本の「忠臣蔵」のように愛されている気が・・・。ちょっと違うかな?


裏切りのサーカス コレクターズ・エディション [DVD]裏切りのサーカス コレクターズ・エディション [DVD]
(2012/11/02)
ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース 他

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「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」はスパイ小説の中では硬派で知的な作品だ。
物語は、東西冷戦下、英国情報部の中枢部にもぐりこんだソ連の二重スパイ、通称「モグラ」をあぶり出すために展開される頭脳戦を描いている。
複雑な構成の作品でボーっとしていると物語がわからなくなることすらある。

それだけに読後感は知的な満足感に満ちている。読書の醍醐味を心ゆくまで楽しめる作品だ。


火曜サスペンス劇場の原作ようなライトテイストな推理小説が好みの人にはちょっとお勧めできない。知的な読者を選ぶ小説といえるかもしれない。

本当に知的刺激を楽しみたければ日本語版を読み終わった後、英語版を手にとって見ることをおすすめする。

Tinker Tailor Soldier SpyTinker Tailor Soldier Spy
(2009/11/26)
John le Carre

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海外の小説の翻訳というのは当社(電子書籍MARIBU)でも扱っているが非常に難しい。どうしても翻訳者のクセが入ってしまう。さらに英語独特の表現を日本語でうまく伝えるのは困難を極める。MARIBUでは「ダイナミック翻訳」と呼ばれる手法を駆使してこの問題に対処しているが、それでも完璧な翻訳とは言えない。そもそも完璧な翻訳など存在しないのだ。

その一番いい例がダニエル・キイスの名作「アルジャーノンに花束を」だろう。
この作品には翻訳が2パターン存在する。

キイスはこの作品を最初中編として発表、その後、長編化している。


中編の翻訳はこちら。

世界SF全集〈第32巻〉世界のSF(短篇集) (1969年)世界SF全集〈第32巻〉世界のSF(短篇集) (1969年)
(1969)
不明

商品詳細を見る

こちらは稲葉由紀氏によって翻訳されている。

一方、長編は小尾芙佐氏によって翻訳されている。

アルジャーノンに花束をアルジャーノンに花束を
(1989/04)
ダニエル キイス、小尾 芙佐 他

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この二作品、中編と長編と異なる作品ではあるが、基本的には作品の手法は同じだ。しかし、両者の印象は全く違ってしまっている。一般的に高く評価されているのは小尾氏の長編のようだが、中編の翻訳だって原作に忠実に翻訳されている。
むしろ小尾氏の翻訳が日本人にもわかりやすいように大胆なアレンジが行われている部分もあり、そういった意味では原作のニュアンスを強調した名訳になっている。

面白いのはキイスの原作を原文で読んでみると、小尾氏の翻訳版ほどの感動がないことだ。

アルジャーノンに花束を [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックスアルジャーノンに花束を [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス
(1999/04/28)
ダニエル キイス

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意外かもしれないが、キイスの作品は「アルジャーノンに花束を」以外はあまり本国アメリカやヨーロッパでは高く評価されていない。日本で人気の「アルジャーノンに花束を」以外の翻訳作品にしても本国で原著は出版されず日本でだけ翻訳出版されているものもあるようだ。筆者の周りの西洋人に聞いてもSFファンなら大抵「アルジャーノンに花束を」のことを知っているが、SF文学ファンでない人は作品の存在そのものを知らない人も多い。

さて、話しがそれてしまった。
いずれにせよ翻訳というのは難しいので、出来れば原著で楽しみたいものだ。

さて、「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」は以前にも紹介したとおり、BBCによって80年代にドラマ化されている。このとき主人公を演じたのは「スター・ウォーズ」のオビ・ワン役で有名なアレック・ギネス。


Tinker, Tailor, Soldier, Spy [DVD] [Import]Tinker, Tailor, Soldier, Spy [DVD] [Import]
(2003/05/26)
Alec Guinness、Michael Jayston 他

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イギリスで販売されているこのDVDはリージョンコード2なので日本でも鑑賞できる。ただPAL方式なので鑑賞する時は通常のDVDプレーヤーではなくコンピューター等を用いるのがお勧め。


ドラマ版は原作に忠実に丹念に描かれた秀作だ。
今回の映画版「裏切りのサーカス」も原作に忠実だが、非常に物語が静かに進行していく。したがって徹夜明けなどでは見てはいけない。作品そのものはBBCドラマ版より金がかかっている感じで本当にすばらしい。

ちょっと不満だったのは主人公スマイリーを演じたゲーリー・オールドマン。私はオールドマンのファンで、オールドマンがいつもちょっと「ぶっ飛んだキレたキャラクター」ばかりを演じていることに不満を感じていたので、この「裏切りのサーカス」では重厚な演技を期待していたのだ。
確かに重厚で無口な演技は存在感抜群だったのだが・・・。

80年代BBCドラマ版で主人公を演じたアレック・ギネスのイメージがどうしてもダブってしまう感じで残念だった。ただ、これは仕方のないことかもしれない。

それくらいBBCドラマ版の存在感が大きいのだが、80年代に製作されたせいか、BBCドラマ版にはちょっとボカされた要素があった。

今回の映画版「裏切りのサーカス」はこの「80年代ドラマ版」でボカされた原作の「ある要素」がきちんと描きこまれていたことを高く評価したい。

ちょっとネタバレかな・・・?でも読んでも大丈夫だと思う。下手をすると、この要素に映画館で気付けない可能性もあるので、この作品のもうひとつの重要な要素をキーワードで書いておく。もし万が一気づかなかった場合、この作品の魅力が半減してしまうからだ。

それは「ホモセクシャル」だ。

とにかく原作を読んだ人も読んでない人も一見の価値のある作品だ。
是非、劇場で楽しんでいただきたい。



ジャック・フットレルという作家を知っているだろうか?

推理小説のファンにはよく知られている作家だが、一般にはどうだろうか?
フットレルは19世紀末にアメリカで生まれ20世紀初頭に推理小説「思考機械シリーズ」を発表して大人気を得た。

その人気は凄まじく「シャーロック・ホームズ」を凌ぐほどだった。

しかし37歳のとき、タイタニックに乗船。帰らぬ人となってしまった。
フットレルは自分の妻を優先し自分の命を顧みなかった。このとき多数の「思考機械」の原稿も海に消えたと言われている。

そんなフットレルだが日本では一部のファンを除いてほとんど知られていない。
今回はフットレルと「思考機械シリーズ」について考察してみたい。

200px-Jacques_Futrelle_convert_20111121183627.jpgジャック・フットレル


フットレルの考案した名探偵「思考機械」とは正確にはオーガスタス・SFX・ヴァン・ドーセン教授という。

ドーセン教授は論理を突き詰めた冷徹な推理で難事件を解決していく。しかも自宅からほとんど離れず「論理的思考」だけで推理をする「安楽椅子探偵」と呼ばれるタイプだ。

周囲を固めるのは新聞記者のハッチンソン・ハッチやマロリー警部といった魅力的なキャラクターたち。

なんと言っても魅力は「論理性」にとことんまでこだわる推理だ。

このシリーズは日本でも何度か翻訳され推理小説ファンの間では人気を博した。
東京創元社などから名訳が出版されている。

しかし、今回MARIBUでは日本未発表の「思考機械」作品群を発見した。
そこで100年前に出版されたこの日本未発表「思考機械」シリーズを現代にも通用する読みやすいMARIBUオリジナルの「ダイナミック翻訳」で翻訳。

「思考機械」を装いも新たに、スタイリッシュに、究極の読みやすさで電子書籍として再起動!
第一弾は「糸の結び目」と「百万ドルの手紙」

是非、この機会に!
「糸の結び目」
定価200円
STRING_convert_20111121183813.jpg

<物語>
ある夜、新聞記者のハッチは「思考機械」の異名を持つSFX・ヴァン・ドーセン
教授から「広場の木に開いている穴の中を見てきて欲しい」という奇 妙な依頼
を受けた。言われた通り木に開いた穴を調べると、中には結び目が2つある短い
糸が入っていた・・・。
いったいこれは何を意味するのか?
巷を騒がしている誘拐事件となにか関わりがあるのだろうか・・・?

お求めはこちらから!



「百万ドルの手紙」
定価200円

THETRAGEDY_convert_20111123163736.jpg
<物語>
アメリカ屈指の大富豪が殺された。
殺害前、富豪のもとには「百万ドル」と書かれただけの謎の脅迫状が何度も届いていた。
犯人は富豪の美人秘書なのか?
「百万ドル」の手紙の意味は?
犯行の動機は?
<思考機械>が32年前に起きた悲劇をもとに事件の意外な真相を明らかにしていく・・・。

お求めはこちらから!



「殺された花嫁」定価200円
CoverDLMSFX3_convert_20111205163041.jpg
寝台列車の個室で花嫁が殺された。

容疑者は個室に一緒にいた女友達か?
被害者の婚約者か?
被害者の弟か?

今回も<思考機械>ことSFX・ヴァン・ドーセン教授の推理が冴えわたる!!

お求めはDLマーケット、こちらから!

電子書籍のMARIBUは日本最大のデジタルコンテンツ販売のDLマーケットを通じて電子書籍の販売を行なっています。ご安心してお買い物ください。
ほかにも多くの電子書籍を取り揃えております。
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  • Date : 2012-02-14 (Tue)
  • Category : 映画
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